『豆つぶころころ』
あらすじ
貧しい老夫婦が1粒の豆を植えると、大きなつるが伸びて天まで届きました。老夫婦がつるを登ると、大きなお城があり、その中にはたくさんのごちそうと美しい着物が置いてありました。
老夫婦が楽しんでいると、鬼が現れてお城を破壊し、老夫婦を追い出しました。老夫婦は家に帰りましたが、家も何もかもなくなっていました。
途方にくれた老夫婦が歩いていると、小鳥が「豆つぶころころ」と鳴いているのが聞こえました。老夫婦が小鳥に「豆つぶをください」と頼むと、小鳥は「豆つぶは雷先生、雷鳴ピカリン、カミナリ様」と3回唱えるように言いました。
老夫婦がその通りに唱えると、空が暗くなり、雷鳴がとどろき、大きな豆の粒が降ってきました。老夫婦は豆を拾い集めて、また1粒の豆を植えると、また大きなつるが伸びました。
老夫婦がつるを登ると、また大きなお城がありました。今回は鬼が現れず、老夫婦は幸せに暮らしました。
登場人物
- 老夫婦
- 小鳥
- 鬼
テーマ
- 運命の善悪は予測不可能
- 善行は報われる
教訓
- 希望を捨てずに努力し続けることの大切さ
- 困っている人を助けることの大切さ
備考
- 『豆つぶころころ』は、日本全国に伝わる昔話で、さまざまバリエーションがあります。
- この物語は、江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎でも上演されました。
- 2008年には、NHKでアニメ化されました。